大阪・西区にある日本衛生センター内6階に「中央研究所」があります。6階入口を入るとまず目に飛び込んでくるのは、イエシロアリの巣やシロアリの食害を受けた様々な品々が陳列されたコーナーです。木などといった天然の物からビニール、発泡スチロールなどといった人工的に作られたものまでを食害していったその残骸に、シロアリの脅威を感じさせられます。
その奥の左手には、常に最適な温度が保たれた「シロアリ飼育室」があります。容積1.3立方メートルの飼育槽で飼われているイエシロアリは、こちらのメインテーマである防蟻薬剤の開発に役立っています。 |
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フロアの一番奥左手には、化学合成成分はもちろん天然成分にいたるまで、その成分の種類・量を検査するための機器が2台あります。ひとつは『ガスクロマトグラフィー』といい、ガスを利用して分析していくものです。もうひとつは『リキッドクロマトグラフィー』といい、こちらは液体を利用して、分析を行っています。双方の機器とも、1/10,000,000以下という極めて微量な量の成分まで測定が可能で、薬剤の開発をはじめ、環境調査など、あらゆる場面で活躍しています。こちらは社外からの分析委託も受付けているそうです。
この機器の隣には、あらゆる試験の効果判定に欠かせない、目的別に分けられた3台の顕微鏡が備えられています。 |
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雑菌や病原菌などの試験の成功に欠かせないのは、研究者の技術と万全の環境です。そのために同室内には『クリーンベンチ』を設け、無菌の状態の中でより正確な研究を行うよう心がけています。
また、こちらでは、防蟻試験、防カビ試験、防腐試験など、外部からのいろいろな試験を引き受けています。生物試験はもちろん分析業務、菌や虫、その他の鑑定まで幅広く活動しています。 |
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同研究所には、中央研究所所長であり、キトサン・薬剤関連のエキスパートでもある小林智紀農学博士をはじめ、天然物菌、白蟻、木材強度・耐震性など、それぞれに精通した3人の研究員がいます。それぞれの得意分野・研究分野は様々ですが、いずれも、“人体や環境にやさしいものをつくる”という社全体の精神に則って日々研究を行っています。また、開発商品の多くが特許をとっています。 |
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小林智紀農学博士 |
エコロフィトン粒剤 |
室内用調湿商品 |
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