もともと壁紙にビニール素材を利用するようになったのは、メンテナンス性の高さなどが評価されたからです。しかし、「ビニール壁紙は燃焼時に有害物質が出る」というデメリットは避けられませんでした。そこで、トキワ産業が開発したのは、水性オレフィン系樹脂(エチレン酢酸ビニール共重合樹脂:EVA樹脂)を使用した壁紙『エバウォール』。これは、燃焼時に塩化水素や硫黄酸化物、窒素酸化物などをほとんど出さず、ダイオキシンも発生しません。
トキワ産業の製品は、JIS規格、JAS規格のF☆☆☆☆もしくは、大臣認定の取得により、改正建築基準法に対応。人と環境に配慮した製品を開発・製造しています。 |
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●廃材から生まれた『パインブロック』 |
「出したゴミは再利用する」。トキワ産業は、いち早くリサイクル問題に取り組み、平成9年、大垣工場にリサイクルプラント『ゼロエミッション工場』を設置しました。
ビニール壁紙の廃材を粉砕・圧縮して製造される『パインブロック』は耐久性・耐光性に優れているため、屋外や人の出入りが激しい場所での使用に耐えます。また、軽量なので、屋上緑化用部材にも最適です。さらに現在は、廃材の新商品として『パインボード』を開発中。環境保全対策に努めています。 |
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岐阜県の大垣工場。平成9年よりゼロエミッション工場を目指して稼働。 |
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大阪工場、企画室のエントランスに敷かれたパインブロック。こちらはエコロジーカラーですが、ポップな色彩も可能。 |
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●自然素材からデジタル壁紙まで、快適な室内空間を実現させる商品開発 |
トキワ産業は快適空間を実現させるために、調湿性を持つ自然素材・珪藻土(けいそうど)を取り入れた壁紙の製法も特許出願中です。オレフィン樹脂と珪藻土を混ぜ合わせることで、室内空気の健康を保ちながら、手入れがし易く、デザインバリエーションが豊富なのも特徴です。
一方で、デジタルプリント方式で写真やイラストなどを壁全体に再現できるオーダーメイド壁紙『デジウォール』も開発。全メディアは、インクジェット出力・表面加工まで防火認定を取得しています。出力された商品は、シックハウス対応品(F☆☆☆☆)で、安全性も兼ねています。
トキワ産業は、多くの経験と独自の技術を活かして、今後もインテリア壁紙の開発を続けていきます。 |
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デジウォールの施工例。アミューズメントパークホールやレストランから一般家庭まで幅広いニーズがあります。 |
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