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施設見聞録
 <2002年42号(秋号)>
ダイキン工業株式会社【滋賀製作所】
毎年11月9日(いいくうき)は『換気の日』だということは、みなさんご存知でしょうか?
今回はそれにちなんで、空調システムの研究・開発を行っている“ダイキン工業(株)”をご紹介します。
うるおいがあふれる快適な空間づくりを目指すこちらの滋賀製作所は、総面積約276,000m2という広い敷地の中、研究施設・実験施設・製造施設の3つのメインゾーンほか、ショールーム、倉庫などから成り立っています。
 
『Quality UP ROOM』と『無響室』
研究ルーム内に住宅用の窓や壁面が設置されたこちらでは、開発中 の製品や新製品の音の変化について実験し、データーを集めていま す。この部屋では、マイナス15℃から50℃までの温度調節が可能で、 家の外と中の温度にあまり差がない状態や外がマイナスを切っている状態、 外が50℃近くになった状態などを実際につくりだし、それぞれの条 件の中で聞こえてくる音の変化を研究員がデーターに取り、「騒音 値に関して改善が必要な点はないか?」などの研究が日々人工的に 行われています。 一方、『無響室』では、開発商品の能力、消費電力を測定して、JISの判 定基準をクリアしているかどうかや、室内機や室外機の周波数分析を機械 で行っています。
 
『ソリューションズ研究所』
『ソリューションズ研究所』内では、空調機器や油圧機器などに、通信技 術・ソフトウェア技術・デジタル制御技術を融合させた、新しいシステム 制御製品を開発・研究しています。ネットワークを使い、サービスセンタ ーとの間で情報のやりとりをすることによって、ビルや各家庭の省エネ環 境を提供していくことを目的に、様々な研究が重ねられています。
 
『実験住宅』
敷地内に実際に住宅を建てて、開発中の製品および新製品を取り付け、空 調機器を長期間運転させ続けても不具合がでないかなどをチェックする、 長期耐久試験室です。この実験でクリアした開発品のみ、新製品として販売されます。
 
『EX・PRES』
シーズンのメイン製品を体感できる、業者さんたちに向けたショールーム です。例えば、商品の内部構造がひと目で分かるようにつくられた模型が あるコーナー、設置された個室に入って機械音を聞く「運転音実感コーナ ー」、温度と湿度の割合を変えて体感温度の違いが体験できるコーナーな ど、口での説明だけではなく、実際に目で見て、耳で聞いて、体で感じて、 製品のコンセプトや特徴をより深く理解できる仕組みになっています。ま た、正門の入り口付近には、一般向けの『ショールーム』もあります。
 

■ダイキン工業株式会社
 [滋賀製作所]
 〒525-8526
 滋賀県草津市岡本町大谷 1000-2
 TEL. 077-563-1151(ダイヤルイン)
 http://www.daikin.co.jp/index.html
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