光視環境部会が昨年度の研究活動にて取り組んだのが照度と色温度との関係性で作業効率や加齢と共に作業結果は変わるのかなどを検証実態しています。結果は意外にも白っぽい明るい光下なら効率も結果も上がるという一般定説を覆す様な検証結果が得られました。
そんな時に興味深い記事を最新の健康ニュースで見つけましたのでご紹介します。
(http://kenkounews.rotalaallichii.com/posts_list/)
顔のコントラストが強いほど若く見える
(2013年3月) ゲティスバーグ大学とシャネル社が行い"PLoS ONE"に掲載された研究で、顔のコントラスト(明暗の対照)がくっきりしていると若く見えることが明らかになりました。
研究の概要
研究グループが、20〜70歳の人たち289人の顔写真を分析したところ、年齢が上の人ほど唇・目・眉の色が変わり(たぶん色が薄くなる)、その一方で肌の色は暗くなっていました。
つまり、加齢と共に唇・目・眉と肌とのコントラストが失われていくというわけです。
さらに、この研究グループが、100人を被験者として、顔(たぶんCG画像)のコントラストを人工的に操作するという実験を行ったところ、コントラストをくっきりとさせると若い顔だと認識され、コントラストを減らすと年を取った顔だと認識されました。

解説
研究者によると、顔のコントラストも顔のシワと同様に他人の年齢を判断するときの判断材料として用いられますが、顔のコントラストは顔のシワと違って判断材料として無意識的に用いられます。
つまり、顔のシワを消した場合は、
『この女性、今日は若く見えると思ったらシワシワが無いのか』
と評価者に気付かれるけれども、化粧で顔のコントラストを強くした場合には、
『おや、この女性、なんだか今日は若く見えるなあ。
シワはいつも通りなんだけど、なんか若く見える。
これはもう、この女性が若返ったとしか考えられない』
という具合に気付かれないというわけです。
化粧には女性を自然に若く見せる効果があるというわけですね。 口紅・頬紅・アイシャドウ・眉毛描き、いずれも肌とのコントラストを強くする効果があります。
若くて健康な人ほど、瑞々しい肌に対して血色の良い唇や頬の赤味と艶やかな髪の毛が映えるという具合に顔のコントラストが明確なのでしょう。そして化粧とは、このコントラストを人為的に作り出すこと。
どの人種でも
上記と同じ研究チームが "Frontiers in Psychology"(2017年)に発表した研究では、アジア系を含む様々な人種から成る20〜80才の女性763人の顔写真をコンピューターを用いて分析して、人種に(肌の色)にかかわらず加齢によって顔のコントラストが低下してゆくことが明らかにされています。

関連記事
- メイクは若い女性でも中年以降の女性でも、見た目の年齢をいい感じに調整してくれる
- メイク(化粧)では美人度が2%しか増加しない
- 良い香りで女性の顔の魅力がアップする。 ただし. . .
記事はアンチエイジングに定めて記入されていますので、研究活動とは相違がありますが、何かしら健康という視点での光視が見えて来たような嬉しい感情が湧いてきました。同じように音振動部会も健康活用する音振動を研究し始めてます。
興味のある方は協会HPにある健やか住まい方白書のリストをご覧ください。
|