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ところで、私どもKJKの2009年はどうだったでしょうか。昨年掲げた新年の抱負に基づいて振り返ってみたいと思います。
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1.NPO法人内閣府認証取得 |
支部立ち上げのための内閣府認証取得は不要との当局の判断から、現状の大阪府認証の本部体制で今後も運営することに致しました。 |
2.全国支部作り |
6月に東京、中部、中四国の3支部が発足し、各地域で支部活動がスタートしました。
その中で中部支部において名工大の水谷先生に専門委員をお願いして、高齢者居住環境フォーラム研究部会が発足しました。 |
3.委託研修制度の確立 |
パナソニック電工創研の委託研修制度は順調に軌道に乗り、200名以上の健康住宅アドバイザーがこの研修制度で誕生しました。 |
4.健康住宅ディレクター資格制度の立ち上げ |
健康住宅ディレクター試験を2回実施し、計14名の方がトータル122科目の健康住宅ディレクター資格を取得しました。その後、資格取得者は健康住宅アドバイザー研修の講師として活躍されています。 |
5.健康住宅スペシャリスト「音振動環境診断士」第1回講習会開催 |
室内空気質診断士に続く健康住宅スペシャリスト「音振動環境診断士」資格を立ち上げ、第1回講習会を10月に開催し、21名の方が受講されました。 |
6.第47回健康住宅アドバイザー試験の開催 |
一般試験として3回目となる健康住宅アドバイザー試験を12月に、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の5会場で開催し、全国で約300名の方が受験されました。 |
7.健康住宅アドバイザーグループ研修の実施 |
積水ハウスのカスタマーズとリフォームの社員を対象に関西2回、関東1回、四国1回で計170名の方が健康住宅アドバイザー資格を取得されました。 |
8.情報発信機能の拡大 |
携帯版ホームページ“健康ネット”を立ち上げ、コンテンツとして爽やか通信7回、懐かし通信2回、嬉しく通信5回を各々定期的に発信し、情報発信機能をPCから携帯にまで拡げました。 |
9.地域セミナーの開催 |
中部支部(岐阜)で温故創新セミナー(9月)、ものづくり体験塾(11月)、中四国支部(広島)で住育セミナー(10月)をそれぞれ開催しました。 |
10.イベント活動 |
健康住宅の日(6月20日)に東京、名古屋、大阪で本部、支部のメンバーによる花の種街頭配布活動を行いました。 |
11.KJKの方向性 |
研究委員会が中心となり、KJKの方向性として“人、住まい、地球の健康を創る”を基本理念とした“健康リスクの軽減”を共通課題とすることで大筋の合意が得られました。 |
12.住育プログラムの推進 |
京都教育大と住育研究会を立ち上げ、学生の手入れに関する意識調査をテーマとした活動を開始しました。またイベントとして住育の日(10月19日)記念論文コンテストを実施し多数の応募をいただきました。さらに研究委員会の中に住育チーム発足の提案が出されました。 |
13.都市住宅学会業績賞の受賞 |
「健康住宅アドバイザー資格の創設ならびにその運用」に対して2009年度都市住宅学会業績賞を受賞致しました。これはKJKの誇りと大きな励みになりました。 |
14.個人会員の増大 |
各支部が個人会員増大に注力してくれた結果、個人会員は昨年末の42名から14名増加し、56名になりました。 |
15.アドバイザー会員へのサービス強化 |
アドバイザー更新率アップの目標も兼ねてメールマガジンの配信を開始しましたが、まだまだ会員サービス強化には手を尽くす必要があると思います。 |
16.健康住宅モデルの構築 |
短期的な課題ではなく、中期的なトライアルとして会員企業のノウハウを結集した健康住宅モデルの構築を掲げ、検討を進めました。 |
17.健康住宅相談コーナー |
一般の方を対象に電話やメールで受け付ける健康住宅相談の問い合わせ件数は約20件あり、内訳としては臭気や室内空気質に関するものが最多数を占めました。 |
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さて次に今年の抱負を述べてみたいと思います。本年はKJKの前身である健康住宅推進協議会の発足以来、記念すべき20周年を迎えます。これを機会に2010年はKJKの基本理念“人、住まい、地球の健康を創る”を根本に据えて企業会員である大手住宅メーカー、住設メーカー、電力・ガス会社等の協力を得ながら、「基盤強化と会員サービス」を最重要テーマとして取り組む所存です。
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1 委員会・部会組織の再編 |
各部会の活動状況や研究テーマを精査して見直し、より効率的な情報発信が出来るような委員会・部会組織の再編成に取り組みます。この場合、新規発足の住育チームとの関連を十分考慮する予定です。 |
2 KJK会員、健康住宅アドバイザーへのサービス充実 |
昨今の状況からKJK企業会員の退会が増加の傾向にありますが、改めてKJKが会員にどのようなサービスを提供出来るか検討する必要があると感じます。また健康住宅アドバイザーへも昨年スタートしたメルマガを含めてサービス体制を充実したいと思います。 |
3 健康住宅認定制度の立ち上げ |
ケミレスプロジェクトから依頼を受けたケミレス住宅認証制度と併せてケミケア仕様認証制度を立ち上げ、これらが今後のKJK事業の柱となるよう取り組んでいくつもりです。 |
4 新規スペシャリストの立ち上げ |
室内空気質診断士、音振動環境診断士に続く3番目の健康住宅スペシャリスト資格を立ち上げて、さらなる充実を図りたいと考えています。 |
5 ECOS(ドイツ環境共生団体)交流の強化 |
KJKとECOSの交流は2003年以来になりますが、今回先方から健康住宅セミナーの共同開催や、健康住宅モデルの共同開発等の具体的な提案を受けました。ECOSを5月の成果発表会に招待すると共に、今後ECOS提案に対するレスポンスを再検討したいと考えます。 |