人は体内に生物学的リズム(体内時計)を持っており、このリズムをサーカデイアンリズムと言う。この体内時計は25時間周期であるため、人は日の光を浴びて1時間のずれをリセットしている。また生活リズムのリセット時に脳の松果体からメラトニンというホルモンが体内に分泌されるが、メラトニンは分泌から14時間後に睡眠を誘導する働きをする。
つまり、朝起床して太陽光を浴びる事は快適な覚醒と良好な睡眠のために極めて重要である。生活パターンが不規則になると生体リズムの変調からサーカディアンリズムがうまくリセット出来なくなり、睡眠リズムに支障が出やすい。昨今の高性能住宅では高機能ガラスが紫外線や赤外線に加えある程度の可視光も遮光する。また高性能ガラスの遮熱・断熱性能とエアコンで室内が快適な事からカーテンを開け放てば太陽光を十分浴びていると勘違いする。これらより睡眠リズム障がいが起きる可能性も否定できない。
睡眠リズム障がいの解決策は起床後、窓を開放して日光をふんだんに浴びる事である。次に日の長い夏と日の短い冬の何れも規則正しい覚醒と睡眠を得られる様にする工夫がいる。高性能住宅では標準ともなって来たLED電球には調光・調色機能のコントローラーが付けられる。それを住まい手が昼光色・高調光モードから電球色・低調光モードまでの中で自由に操り、自然な覚醒と入眠に活用することがポイントである。
つまり、この検定は次のような方々にお薦めです。
・子供の健康が気になる家庭の主婦
・将来のマイホームは健康に配慮した住宅を考えている方
・睡眠リズム障がいに関心がある学生
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