当協会設立20周年を記念して、住育の日(10月19日)に住育セミナーとして当協会個人会員でもある石飛氏を講師にお招きし、標記テーマの講演会を健康住宅アドバイザー会員など17名の参加者を得て開催しました。
講演では島根大学医学部など産官学の共同研究から開発された商品名「炭八」(木炭)について、マンションの天井に「炭」を敷き詰めることで、室内の湿気対策に成功し、アトピー性皮膚炎や小児気管支喘息の要因となるアレルゲンのカビ・ダニの発生を抑制し、健康な住まいと暮らしが実現できることを、開発の経緯や実例、解析データを交えて紹介されました。
「炭の家」には、炭の蓄熱効果や除湿効果により冬は暖かく夏は涼しく過ごせること、除湿効果のある炭と換気の併用で、通常の部屋より低い湿度環境が実現でき、外気の自然エネルギーの新鮮空気で快適環境が実現できること、炭の消臭効果で、「新築の臭い」や魚を焼いた後などの食べ物の臭いなどを吸収すること、マンションの天井に炭を敷き詰め、コンクリート厚を3cm厚くすることで、床衝撃音を軽減することができ、上階からの騒音を軽減することができることなどの、特徴が紹介されました。
この講演会の後には、大阪市都島区にある実際の施工現場の見学も行われました。
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