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会長挨拶

会長 野間 賢
(積水ハウス株式会社)
   2020年5月に開催されました第31回総会において、NPO法人日本健康住宅協会の会長に就任いたしました野間 賢と申します。

 2020年は年初より全世界が新型コロナウイルス禍に見舞われ、今もなおその脅威は続いています。このような時期、改めて健康に過ごすことのありがたさを実感します。また、在宅勤務等により家で過ごす時間が長くなるに伴い、安全・安心・快適・健康に暮らすことのできる住宅が非常に重要であると感じています。

 過去来、住宅は安全・安心・快適に住まうこと、環境に優しいことなどを主眼に変化を遂げてきました。そして近年、それに加え、人が健康に暮らすために住宅が果たす役割が非常に大きいことが様々な調査・研究によって明らかになってきています。  たとえば、住宅を高断熱高気密化して部屋間の温度差を小さくすることで、人が受けるコールドダメージを少なくすることができます。しかし一方で、適切な換気の不足などによる結露やカビ、あるいは建材由来の化学物質による疾病が発生する危険があるのも事実です。住宅の高性能化は今後もさらに進んでいくと思いますが、高性能化が進めば進むほど人の生活に影響を及ぼす予想外の弊害が出てくる可能性も否定できません。

 日本健康住宅協会は「住む人に健やかな住まい方をしてほしい」というコンセプトのもと1990年に「健康住宅推進協議会」として発足。2000年にNPO法人「日本健康住宅協会」となり現在に至ります。発足後30年が過ぎましたが、これまでに幅広い業界から多数の方にご参加いただき、2019年度末で50社の団体会員様と19名の個人会員様のご協力のもと『空気』『温熱』『光視』『音振動』の4つの住環境と『防露』『防カビ』『防虫』の3つの防除対策という7つの視点で“健やかな住まい方”の具現化に取り組んでいます。

健やかな住まい方 概念図


 世の中が新型コロナウイルス禍を経験し、今後ますます“健やかな住まい方”への関心が高まることが予想される中、日本健康住宅協会の活動はさらに注目され社会への貢献が期待されると考えています。そのため、現在の活動をさらに充実させると共に、新たな取り組みにも積極的にチャレンジして参ります。

 今後とも、皆様方の一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。