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シロアリの群飛の時季 |
これから7月頃までは、シロアリの羽アリが巣から一斉に飛び立ち(群飛といいます。)、番(つがい)となって新しい巣をつくる時季となります。
わが国には、木材を加害する代表的なシロアリとしてヤマトシロアリとイエシロアリが生息しています。ヤマトシロアリは北海道北部を除く日本全土に分布し、4月から5月の昼間に群飛します。イエシロアリは関東南部から太平洋岸に沿って四国・九州に分布し、6月から7月の夕方から夜にかけて群飛します。もし、羽アリを見つけたら、必ずその近くに巣があるということです。 |
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シロアリの生態 |
シロアリは普段地中で生活しており、蟻道を延ばしながら絶えず餌を探しています。蟻道とは、土や自分の排泄物を固めたトンネル状の通路です。やがてそれは床下の束や土台に到達し、木部材の表面をきれいに残しながら食害していきます。厄介なことに、シロアリは光や風の流れを嫌うので、人知れず侵入し加害するのです。ですから、気付いた時には、既に広い範囲に被害が及んでしまっている場合が多いのです。 |
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自分でできる被害チェック |
さて、ご自身でも簡単に家屋のシロアリ被害を次の項目でチェックできます。一つでも当てはまれば、既に被害が進行している可能性が高く要注意です。
(1) 近くで羽アリを見つけた
(2) 廃材を家の周りに放置している
(3) 家の周囲に不自然な土が付いている
(4) 雨漏りがある
(5) 床鳴りがする
(6) 障子などの立て付けが悪くなった
(7) 漏水があった |
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専門家に調査依頼を! |
シロアリの調査は、信頼できる専門家に依頼することが大事です。調査は、床下に潜り蟻道や被害の有無、腐朽・湿気の状況などをみます。早い段階で被害を発見し、適切な処置を施せば、被害の拡大を防ぐことができます。 |
ご参考までに、昨年のヤマトシロアリ(カッコはイエシロアリ)の羽アリ発生時期を記しておきます。
九州地域 4月3日〜5月15日(4月24日〜7月28日)
中国・四国地域 4月3日〜6月初旬(5月15日〜7月11日)
近畿地域 4月10日〜6月上旬(6月3日〜7月25日)
中部地域 4月13日〜6月中旬
関東地域 4月12日〜6月14日
東北地域 4月26日〜6月22日 |
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(株式会社児玉商会 尾崎慶太郎) |