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当部会専門委員より皆様へ(2006.12.12) |
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私が環境生物部会の専門委員の役を仰せつかって10年が経ちますが、この間に環境生物部会関連では、いくつかの話題がありました。たとえば、ウエストナイル熱の米国における流行と日本国内侵入の危惧、ゴケグモ類、アルゼンチンアリ、ヤンバルトサカヤスデなどの定着や分布拡大、ハクビシンやアライグマなどの住宅への侵入、学校やホームレス生活者の間でのシラミ症の流行、カンザイシロアリ等による住宅被害の拡大、住宅内のカビの発生と関係のある甲虫・チャタテムシ類の多発、害虫防除における総合防除(IPM)の考えの導入などが挙げられます。またこれらとは別に、スズメバチ類による被害、住宅地域のネズミ被害、ダニ類による刺咬被害なども、毎年多くの相談が寄せられている問題です。ごく最近ではヒロヘリアオイラガやチャドクガなどの皮膚炎を起こす蛾類の多発、トコジラミの宿泊施設などにおける多発などの事例もあります。 |
当環境生物部会では居住環境における、様々な害虫類を取り上げた活動を行っております。健康住宅は人が快適に暮らせることを一つの目標にしますが、住宅内から人間以外の生物を完全に排除することは困難です。また健康住宅は、環境への負荷も少ないことが理想であり、住宅内で、環境や居住者への影響を最小限に抑えた、人間以外の生物との上手な付き合い方を検討しています。いわゆる住宅内での「害虫」の問題は、人間が快適な住まい方を求める限り存在することと思われますが、このコラムでは随時、最新の話題を提供してまいりたいと思います。 |
((財)日本環境衛生センター 環境生物部 係長 橋本知幸) |
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