環境生物部会
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「害虫豆知識」(害虫の被害・生態・対処法) (2005年3月11日)
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ダニのお話
(1)ダニの種類
  ダニは地球上のあらゆるところに生息しており、その種類は3万〜5万種以上に上ります。日本には約1000種おり、このうち家屋内で見つかっているのは100種程度で、常にいるのは5〜6種程度です。家屋内のダニには、屋外から侵入してくるダニと、屋内で生息するダニに分けられます。
(2)ダニの生息条件
  家屋内に生息するダニの繁殖条件には、(1)高温多湿の環境、(2)餌の存在、(3)潜って産卵できる場所の3つがあげられます。
(1) 高温多湿の環境
  温度20〜30℃、湿度60%以上の環境で繁殖します。日本の気候から、6〜9月頃が大繁殖期となります。
(2) 餌の存在
  ダニは、人やペットから剥離したフケやアカ、昆虫の死骸、カビ、食べ物の微細片などを餌としています。
(3) 潜って産卵する場所
  ダニは、産卵するための潜れる場所に生息します。畳やじゅうたん、布団、ぬいぐるみ、布製ソファーなどがあげられます。
(3)ダニによる被害
  ダニの種類によってそれらが与える被害も違ってきますが、最も問題となるのは、アレルギーの原因となるヒョウヒダニ類です。ヒョウヒダニ類は、その生体や糞、死骸、脱皮殻がアレルゲンとなり、アレルギー性喘息やアトピー性皮膚炎を発症させます。家屋内に生息する総ダニ数の70%以上をこのダニが占めています。
  その他のダニの被害としては、ツメダニ類による刺咬、イエダニによる吸血などが上げられます。
(4)ダニ対策
  ダニは乾燥に弱いため、室内の湿度を60%以下にし、またダニの餌となるものを除去することが大切です。そのためには、窓をあけて通気を良くしたり、寝具類を洗濯したり、畳やじゅうたんを電気掃除機(200W以上)で入念に掃除することで、その繁殖を抑えることができます。