住宅の最近の話題といえば、「シックハウス症候群」。「新築病」とも言われていま すよね。
その原因物質の1つとして最近ではホルムアルデヒドという名前をたくさんの人が知 るようになりました。
新築ならずとも、自分の家のホルムアルデヒド濃度がどうなっているのか、気になる ところです。
(厚生労働省が定めたホルムアルデヒド濃度指針値は100μg/m3で25℃の時 0.08ppm以下となっています。)
厚生労働省が定めているホルムアルデヒド標準測定方法は、DNPHという捕集剤に吸着させ、HPLC(高速液体クロマトグラフ)という分析機器で分析するので、専門家の力がなければ実施が難しいものです。
一方、世の中には直ぐ結果が分かる色々な簡易計測器が市販されているが、どれがいいのか?どれでもいいのか?よくわかっていません。
そこで、NPO法人日本健康住宅協会空気環境部会では、市販の色々な測定器を評価してみましたのでその結果を お伝えします。
結論
- 簡単に、目安として測るなら検知管法がベスト。
- 検知管法はホルムアルデヒドと一緒にアセトアルデヒドにも反応してしまうので、濃度は高めに出ますが、標準法との相関が高く目安としては使える計測方法です。
- その他、デジタル表示の計測機器は、ホルムアルデヒド標準測定法の測定値と比べて大きく違う結果がでることがあり、使いこなすのは難しい…。
- 市販されているものには、定電位電解法や光電光度法などいろいろな方式がありますが、それぞれいろいろな妨害ガスの影響がでるようで、注意が必要。
- ホルムアルデヒドの放散量は温度が10℃上がると2〜3倍になるので、ホルムアルデヒドの室内濃度は必ず測定した時の温度を確認し比較するようにしましょう。
ホルムアルデヒド簡易測定器の斡旋についてはこちらをご覧下さい
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