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「結露」を通して、快適住宅環境を考える。
結露って??

日本健康住宅協会では一般消費者の健康住宅相談にもお答えしていますが、その中で多いのが「結露」についての問い合わせです。押し入れの中のものが湿る、カビ発生の原因になる、建物に良くない影響を及ぼすなど結露がもたらす問題点は広く知られています。当部会では、こうした結露発生のメカニズムとその影響、さらにその防止に取り組んでいます。

ご存じの通り、結露の発生が冬に多いのは、気温が低いと空気が含むことができる水蒸気量が少ないため、暖房・炊事・お風呂・加湿器等で空気中に水蒸気が増加すると、あふれた水蒸気が「水滴」になって現れるからです。

しかし、発生のメカニズムを単純なデータのみで説明するのは難しいです。というのも、実際の生活の場において、住宅内の温湿度環境は「住宅の構造・間取り・広さ」、「家族状況やライフスタイル」によっても異なり、単純に法則化・一般化しにくいものであります。

結露対策には換気が効果的

結露を防ぐ方法として大きく5つの方法があります。
(1)断熱 (2)乾燥除湿 (3)換気 (4)表面昇温 (5)水蒸気抑制

そのなかで、比較的簡単に行えるのが、「換気」と「水蒸気抑制」です。
すなわち、余分な水蒸気を排出するか、水蒸気の発生そのものを抑えることです。しかし、暖房(ガス・石油等)、炊事や入浴、洗濯物の室内干し等のたびに水蒸気は増加しますし、人間そのものが水蒸気を発生いたします。生活方法の改善により水蒸気の発生量は減少することは可能です。また、屋内の空気を排出する「換気」により強制的に水蒸気を減少させてしまえば、窓や壁面の表面結露対策として有効です。

よく「最近の住宅は気密性が高いので結露しやすい」と言われることがありますが、換気が有効にできていれば結露の発生は抑えることができます。とりわけ、H15年の改正建築基準法以後の住宅では、1時間で0.5回の換気(“1時間で居室の半分が入れ替わる換気”)が義務付けられており、結露関係の苦情は大幅に減少しています。

換気が生み出す新たな問題

一方、住宅の進化によって新しい課題が浮かび上がってきました。改正建築基準法により住宅の気密性、換気量が上がった結果、本来必要な湿気まで追い出し、建物の仕上げ材や、人の肌や呼吸器の健康に影響する「過乾燥問題」です。結露とは正反対の現象ですが、屋内空間の湿度に関する問題として、防露部会でも積極的に取り組んでいく予定です。

また、今後の方向性としまして一般の生活者に対する情報発信にも力を入れていく予定です。具体的には、ホームページの整備や小冊子の発行などがあります。また、日本健康住宅協会でも結露に関する電話相談を行っております。