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水のはなし
軟水と硬水

 肌への刺激、水まわりの汚れや故障は、水の中に含まれているカルシウム、マグネシウムなどが原因の一つとして言われています。これらの水の中の成分は「硬度成分」と呼ばれ、その多少により軟水と硬水に分けられます。
 日本の水は硬度成分が少ない地域が多く、平均硬度はおおよそ60mg/Lです。欧米では200〜300mg/Lとなる地域もあります。そのため、日本の水は一般的に軟水と言われますが、地域によって水の硬度はさまざまです(下図参照)。
硬度分布マップ
画像提供:大和ハウス
硬度成分は次に挙げるような問題を引き起こす恐れがあります。
硬度成分は、熱や濃縮により、炭酸やケイ素(シリカ)と結合してスケール(白い析出物)になります。ボイラや熱交換器は、熱によりスケールが付着しやすく、付着した場合は熱交換率の悪化を生じます。
硬度成分は、洗剤成分と結合して、金属せっけんを形成します。本来、汚れと結合させるための洗剤成分が、硬度成分との反応により消費され、無駄になってしまいます。
このような問題の防止には、硬度成分を除去し、水を軟水化する装置の使用が有効です。
 
参考資料:初歩から学ぶ機能水(都田昌之 監修、日本産業洗浄協議会 編)
       大和ハウス工業潟pンフレット