用語説明
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BOD:
水質汚濁の度合いを表す数値の1つ。生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand)の略。水中の様々な物質をバクテリアが分解する際に消費される酸素の量で示され、値が高いほど汚濁が進んでいることを表す。
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環境基準:
大気、水質、土壌、騒音について、人の健康、生活環境を保全するために望ましい目標値として環境基本法で定められた基準。
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DO:
水中に溶解している酸素のことで、英語のDissolved Oxygenを略。気圧、水温、溶存塩類濃度などによって変化する。BDOなど水中の有機物質濃度と逆相関関係にあり、BDOが高い水はDO値が低い。また、水域からの悪臭発生にも関係があり、DOが2mg・リットル-1以下になると悪臭が発生するといわれている。
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COD:
水質汚濁の指標の1つで、Chemical Oxygen Demandの頭文字を取った略。化学的酸素消費量と呼ばれることもある。試水中に、過マンガン酸カリウムや重クロム酸カリなどの酸化剤で酸化される有機物などの物質がどのくらい含まれるかを、消費される酸化剤の量を酸素の量に換算して示した値である。単位はppmまたはmg/l。この値が大きいほど水中の有機物は多いことになり、汚濁の程度も大きい傾向がある。
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活性炭:
石炭や、ヤシ殻などの炭素物質を原料として高温でガスや薬品と反応させて作られる微細孔を持つ炭素。この微細孔は、炭素内部に網目状に構成されており、その微細孔の壁が大きい表面積となりその表面に種々の物質を吸着する。
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中空糸膜:
濾過機能を持つポリプロピレンやポリエチレン製中空繊維。繊維壁面に特殊な超微細孔がある。膜といっても、形状はストローのようなもので、ストローの中に圧力水を流すと側面から精密濾過されたきれいな水が出る。耐熱性の低い高分子のため温水での使用は出来ない。
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セラミック膜:
蜂の巣状の多孔質セラミック膜で側面に微細な孔を持ち、精密なろ過ができる。耐熱性のあるセラミックのため温水でも使用可能。
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逆浸透膜:
逆浸透膜で塩類濃度の高い水と低い水を仕切ると、その浸透圧の差によって濃度の低い側から高い側に水がひとりでに抜けてゆくが、逆に濃度の高い側に外から浸透圧の差を超える圧力をかければ、水分子だけが濃度の高い側からから低い側に抜ける。この現象を逆浸透という。このような性質をもつ膜をいう。
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イオン交換樹脂:
イオン交換樹脂は主に直径1mm弱の高分子樹脂製の粒状。樹脂はその分子内に、交換されるイオンを放出する基を持っている。水中の金属イオン等と樹脂中イオンの交換を行い、不純物を除くことができる。交換させるイオンを含む水溶液で交換能力を再生することができる。
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