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カタログを見て遮音性能が20dBと書いていましたが、どういう意味ですか? |
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ここで言われている遮音性能は空気音遮断性能のことを意味しているものでしょう。例えば、下図のように隣室の80dBの音が壁を通って60dBの大きさで聞こえた場合、この壁には20dBの遮音性能があると言えます。すなわち、音源の音を20dBの材料(単体の場合)で遮蔽した場合、音源の音より20dB小さい音で聞こえることを意味します。また、遮音性能が20dB低減したことはエネルギーとしては1/100になったことを示します。
※遮音性能が20dBというのは決して騒音が20dBになることを意味するものではありません。
【補足事項】
「遮音性能」は一般的に、空気音遮断性能と床衝撃音遮断性能の2種類があります。(空気伝搬音又は空気音(話声など)などの音の伝わり難さ、空気音遮断性能は住宅の各部位が空気音を遮断する能力であり、床衝撃音遮断性能は界床が衝撃音を遮断する能力です。空気音遮断性能は、D-30、D-35、D-40などと現し、数字が大きくなるほど性能は良くなります。
床衝撃音遮断性能には、さらに「重量床衝撃音遮断性能」と「軽量床衝撃音遮断性能」の2種類あり、重量床衝撃音遮断性能(子供の飛び跳ね音など)はLH-50、軽量床衝撃音遮断性能(椅子の引き摺り音・物の落下音など)はLL-50などと表現し、数字が小さくなるほど性能は良くなります。
また、遮音性能データは公的試験所又は自社試験場で行われたもので、通常63〜4000Hz程度の範囲のデータであるが、カタログなどの記載には一般的に人の話し声くらいである500Hzを代表して記載している場合が多いと思われます。 |
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